東京で開業している女性司法書士。不動産登記や商業登記に加え、裁判関係も得意とし、講演や執筆等でも活躍。

賃貸トラブル(家主編)

 賃貸経営はビジネスですから、さまざまなトラブルに遭遇します。そのストレスは計り知れませんが、残念ながらリスクは避けられません。重要なのはそのリスクをいかに少なくするかだと思います。経験豊富な当社は、皆さまに寄り添って解決に導きます。

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賃料が約4ヶ月ほど滞っているのですが。
早急に法的措置を検討してください。4ヶ月も滞納になると、今後の支払いは望めません。
賃料の督促を電話でしているのですが。
後に証拠となるように、文書で督促する方がいいですね。電話で督促をする場合には、そのやりとりはメモしておきましょう。
毎月督促するのですが、賃料の支払いがありません。
この場合には今後の支払いは望めません。法的手続きをとるなら、今後の督促はせず、賃貸借契約を解除しましょう。
滞納が続いているので、即、解除できますか。
いくら滞納が続いたとしても。いきなりの解除は難しいと思います。まず一定の期間を定め、その間に支払いがなければ解除といった手続きが必要です。
解除は口頭で構いませんか。
今後の重要な証拠になりますから、内容証明郵便が望ましいですね。
賃料滞納の末、どうやら夜逃げされました。次の入居者を探してもいいですか。
契約が解除されているかが問題です。解除されていない状態で家主側が勝手に中に入ると、住居不法侵入罪に問われる場合があります。
勝手に夜逃げされた場合、連帯保証人に明渡しを求めてもいいですか。
判例で「建物明渡義務は、賃借人の一身専属的な義務であり、保証人が代わって実現することはできない」とされています。 この判例によれば、連帯保証人には求めることができません。
夜逃げされましたが、どうやら建物の中に家財道具を残しているようです。勝手に処分はできないのでしょうか?
勝手に処分はできません。賃貸借契約書に「建物内に取り残された動産等につき、所有権を放棄する」との記載があったとしても、難しい判断となるでしょう。
更新の時期になりました。そのまま放っておいてもいいですか。
賃貸借契約は期間が長くなることが想定されるため、契約当時と状況が変化していくものです。 高齢の連帯保証人さんの場合、支払い能力がなくなったり、場合によってはお亡くなりになるケースもあります。 葉書1枚でもかまいませんので「更新となりました。よろしくお願いします」と連帯保証人さんに更新時期のアナウンスをしてください。 万が一、葉書が転居先不明等で返送されてきた場合等、入居者に確認し、新たな連帯保証人を促すことができます。
私の貸しているマンションはペット飼育禁止で、契約書にもきちんと明記しています。入居者が犬を飼いだしたのですが、退去してもらうことはできますか。
空前のペットブームで犬を飼いたい賃借人は増えました。しかし契約当初から禁止であり、さらに契約書にも明記している場合には、犬を手放すことを促すことはできます。 それでも改善できなければ、契約解除もできるでしょう。
最近は敷引きが問題となって、業者さんから敷金はとれないと言われたのですが。
確かに敷引きと原状回復が問題となって訴訟が提起されるようになってきました。しかし判例は敷引きそのものをまだ認めています。 滞納賃料等の担保もありますし、敷金はきちんと預かりましょう。

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